「BIMの『干渉チェック』とは:配管と梁のぶつかりを設計段階で見つけ、現場の手戻りを防ぐしくみ」
- 2 日前
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「図面どおりに作っていたのに、現場で配管と梁がぶつかってしまった」——建築の現場では、こうした手戻りが、長いあいだ当たり前のように起きてきました。
私たちがBIMを使っていて「これはすごい」と感じたのは、この手戻りを現場に行く前にパソコンの中で防げるしくみがあることでした。それが「干渉チェック」です。

この記事では、①そもそもなぜ手戻りが起きるのか ②干渉チェックがどうやってそれを防ぐのか ③現場にとってどんな良いことがあるのかをお伝えします。
目次
1.そもそも「手戻り」は、なぜ起きるのか
建築でいう「手戻り」とは、いちど進めた作業を、あとから見つかった不具合のせいでやり直すことです。なかでも多いのが、実際に工事を始めてから「部材どうしがぶつかっている」と気づくケースです。
原因は、これまで使ってきた2D図面にあります。建物を上から見た「平面図」、横から切った「断面図」、配管や電気の位置を示した「設備図」——これらがバラバラの図面として描かれているのです。そのため、配管・ダクト・梁が立体的にどこで交わるかは、人が頭の中で立体を組み立てて確かめるしかありませんでした。これでは、どんなに気をつけても見落としをゼロにはできません。

図面がバラバラであること自体が、手戻りのそもそもの原因になっていました。
2.干渉チェックは、ぶつかりを「自動で」見つける
干渉チェックとは、意匠・構造・設備を、すべて1つのモデルにまとめて、部材どうしがぶつかっている場所をソフトが自動で見つけてくれる機能です。
配管・ダクト・梁などをモデルに入れていくと、「ここで配管が梁を突きぬけている」といったぶつかりを、色やマークで知らせてくれます。これまで人が何枚もの図面を見くらべていた作業を、コンピューターが代わりに、しかも見落としなくやってくれるイメージです。

「現場に行く前に直せる」——これが干渉チェックのいちばんの価値です。
3.一番助かるのは、実は「施工現場」
干渉チェックは設計の道具に見えますが、いちばん助かるのは、実は工事をする施工現場だなのです。
これまでは、現場でぶつかりが見つかるたびに工事を止め、設計に戻して直し、もう一度作り直す必要がありました。材料も人も動いている現場で作業が止まることは、工期にも費用にも大きく響きます。設計の段階でぶつかりを直しておけば、現場は止まらずに進められるのです。

手戻りを減らすことは、設計する会社だけの話ではなく、工事に関わるみんなにとって良いことなのです。
4.干渉チェックの本質は「フロントローディング」
干渉チェックが手戻りを減らせる理由を一言でいえば、「フロントローディング」という考え方にたどり着きます。むずかしそうな言葉ですが、意味はシンプルで、「問題を、あとの工程(工事)ではなく、早い工程(設計)にまとめて前倒しし、先に解決しておく」という進め方のことです。この考え方こそ、BIMがもたらす大きな変化です。
設計の段階でしっかり悩んでおくほど、あとの工程はスムーズに進みます。これは建築だけでなく、宿題でも部活でも、あらゆることに通じる考え方かもしれません。
峰設計では、ARCHICADを中心としたBIM設計のなかで干渉チェックを実務に組み込み、設計から施工までの手戻りを減らす体制づくりを支援しています。「現場の手戻りを減らしたい」「BIMの活用を一歩進めたい」という設計事務所の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
あなたの現場で起きている手戻りは、設計段階の干渉チェックで防げるものではありませんか?
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